新規陽性者数は減少、入院患者数・重症者数が増加の傾向
16日 休日になる可能性
10月28日0時00分から11月20日(10月30日に11月20日までの延長が決定)まで、夜間外出禁止、店舗の開店時間制限(平日+土:20時まで、日:休店)などが導入されています。詳しくは3-1①をご参照ください。
10月22日6時から、外出規制、店舗・サービス業の営業禁止(詳しくは3-1②)が導入されています。
1.国内コロナウイルスの状況
・前日の新規陽性者数
11月7日(土)の新規陽性者数:7722人。
検査実施数:25916件
(陽性者率 27.9%)
・今日の感染状況(https://koronavirus.mzcr.cz/)
11月8日(日)18時00分におけるチェコ保健省の発表
当日の新規陽性者数:2145人
現在の陽性者総数:170712人
治った人の数:237860人
現在の入院患者数:7779人
累計感染者数:413365人
累計死亡者数:4793人(前日から179人増)
・入院患者数と重症者数
11月7日(土)現在
入院患者数:7779人(前日から504人減)
重症者の数:1196人(前日から10人減)
・プラハにおける感染状況
(https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/kraje/PHA)
11月7日(土)
新規陽性者数:416人
11月8日(日)18時現在
当日の新規陽性者数:127人
現在の陽性者総数:16504人
治った人の数:35450人
累計感染者数:52482人
累計死亡者数:528人
各州の状況:
2.今日の動き
●感染状況
新規陽性者減少 入院患者数・重症者増加 R値0.9
・昨日11月7日(土)の新規感染者数は、7779人で、1週間前の数字11428人よりも3649人少なかった。
・新規感染者数を週ごと(月~土までの合計)に比較すると、2週間前76911人、先週は77000人で減少は見られなかったが、今週は69558人で、7500人ほど減少している。
・入院患者数及び重症者の数は、先週土曜日に比べ、それぞれ409人、40人増加している。
・7日(土)、R値は0.9に下がった。
●11月13日又は16日 祝日になる可能性
今日チェコテレビが放送した番組(生放送)で、チェコモラビア連合労働組合同盟ストシェドゥラ委員長は、11月17日(火)が国民の休日のため、11月16日(月)も休日にすることを政府に提案すると発表した。加えて13日(金)も休日にすることができれば、理想的だと言及。同番組に参加していたハマーチェク副大臣(内務大臣・中央危機管理委員会委員長)は、良い案であることを伝え、政府として同案を検討する旨答えた。提案理由は、人の移動を制限し、接触を少なくするために比較的損失が少なくして実施可能であるため。
●高齢者施設の様子
チェコテレビ19時のニュースで、ヴィソチナ州の状況が報道された。
・同州では現在、高齢者及び職員の感染者数は約600人に上る。
・各施設では高齢者施設を対象とした一斉検査を明日・明後日には開始したいと思っているが、まだ抗原検査キットが届いておらず、配布を待っている状態。
・施設によっては、政府が決めた第一回目検査実施期限11月11日を順守するため、施設の予算から検査キットを自主的に購入し、検査を行っているところもある。
●裁判所の様子
新型コロナウイルスの状況が原因で、裁判所が裁判を期日通りに行うことができず、その多くを延期しており、業務自体が停滞している。プラハにある裁判所では、職員70人の感染が確認されている。地域によっては、裁判所を訪れる一般市民受け付けの制限、建物自体の閉鎖などを実施している。
●PCR検査キットの綿棒
チェコで実施されているPCR検査に使われている綿棒は多くが中国製で、法定事項を全く満たしておらず、使用されている材料についても不明であることが一部の専門家より指摘された。中国製の綿棒が鼻咽頭を拭うには適していないことを一部の医師がすでに今年春にも警告していた。
チェコ国内にもPCR検査用の綿棒を製造している会社があり、現在、生産能力の25%のレベルで稼働しており、外国からの注文を受け始めている。同社は自社製品を登録するために保健省の要求事項を満たさなければならなかったが、一方で要求事項を全く満たさない中国製の綿棒が出回っており、保健省は異なる2つの条件を適用していると批判。
現在、チェコ国家医薬品検査局が同案件について、中国製綿棒の使用がPCR検査結果へ影響を与えるかどうかも含め、検証中。
●家族に外国人がいる場合の外国訪問について
ペトシーチェク外務大臣は、今日、チェコテレビの番組に参加し、チェコ外務省が、家族に外国人がいる場合の外国への渡航について規制を修正すると述べた。また同時に、家族訪問又は仕事の目的以外の場合は外国への渡航を控えるよう推奨した。
<チェコの感染状況(直近7日間人口10万人当たりの感染者数)>
(https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19) (11月8日18時発表のデータ)
絶対数 "10万人 絶対数 "10万人
当たり" 当たり"
プラハ 4738 357.78 4651 351.21
<中央ボヘミア州>
ベネショフ 933 938.5 895 900.28
ベロウン 418 439.73 454 477.6
クラドノ 863 518.37 872 523.78
コリーン 865 842.89 800 779.55
クトナー・ホラ
456 601.36 472 622.46
ムニェルニーク
536 490.38 551 504.11
ムラダーボレスラフ
959 735.63 910 698.04
ニンブルク 547 542.2 531 526.34
プラハ東部 990 534.62 972 524.9
プラハ西部 576 385.7 549 367.62
プシーブラム 953 827.95 959 833.16
ラコブニーク 554 997.08 450 809.91
<南ボヘミア州>
チェスケーブジェヨビツェ
1558 795.29 1579 806.01
チェスキー・クルムロフ
386 627.07 401 651.44
インドジフーフ・フラデツ
898 990.16 956 1054.12
ピーセク 745 1040.69 736 1028.12
プラハチツェ 420 823.88 461 904.31
ストラコニツェ
382 539.76 581 820.95
ターボル 777 757.35 869 847.02
<ピルゼン州>
ドマジュリツェ
454 731.53 455 733.14
クラトビ 605 700.19 625 723.34
ピルゼン北部 484 605.16 494 617.66
ピルゼン市内 1022 526.04 1043 536.85
ピルゼン南部 458 721.4 462 727.7
タホフ 349 642.3 383 704.87
ロキツァニ 261 528.89 256 518.75
<カルロヴィヴァリ州>
へプ 399 435.43 393 428.88
カルロヴィ・ヴァリ
579 504.28 585 509.5
ソコロフ 566 641.64 573 649.57
<ウースチー州>
ジェチーン 844 651.53 783 604.44
ホムトフ 775 620.27 766 613.06
リトムニェジツェ
875 731.19 906 757.09
ロウニ 549 633.28 543 626.36
モスト 757 677.66 784 701.83
テプリツェ 763 591.14 731 566.35
ウースチー・ナト・ラベム
885 741.59 869 728.18
<リベレツ州>
チェスカー・リーパ
613 593.42 672 650.53
ヤブロネツ・ナド・ニソウ
750 827.2 818 902.2
リベレツ 1212 690.1 1300 740.21
セミリ 717 967.65 699 943.36
<フラデツ・クラーロヴェー州>
フラデツ・クラーロヴェー
1137 692.1 1008 613.58
イチーン 734 916.98 745 930.73
ナーホト 1014 922.17 951 864.88
トルトノフ 951 806.08 956 810.32
リフノフ・ナト・クニェジュノウ
635 799.92 606 763.39
<パルドゥビツェ州>
フルジム 973 930.09 962 919.58
パルドゥビツェ
1379 786.02 1298 739.85
スヴィタヴィ 739 708.31 730 699.68
ウースチー・ナド・オルリツィー
1056 763.7 1027 742.72
<ヴィソチナ州>
ハヴリーチクーフ・ブロト
883 930.31 901 949.27
イフラバ 1146 1008.55 1054 927.59
ペルフジモフ 858 1186.69 901 1246.16
トシェビーチ 987 890.71 924 833.86
ジュジャール・ナト・サーザヴォウ
1147 970.73 1092 924.19
<南モラビア州>
ブランスコ 667 611.16 649 594.67
ブルノ市内 2390 626.73 2314 606.8
ブルノ郊外 1619 720.7 1564 697.88
ブジェツラフ 656 564.1 649 558.08
ホドニーン 1224 795.1 1211 786.65
ヴィシュコフ 604 654.53 602 652.36
ズノイモ 624 545.69 609 532.57
<オロモウツ州>
イェセニーク 338 890.22 315 829.65
オロモウツ 1477 627.25 1416 601.35
プロスチェヨフ
942 867.04 949 873.48
プシェロフ 1140 880.23 1174 906.48
シュンペルク 728 604.57 717 595.43
<モラビア・シレジア州>
ブルンタール 562 613.56 586 639.76
フリーデク・ミーステク
1791 834.34 1808 842.26
カルビナー 1581 641.84 1583 642.65
ノヴィー・イチーン
1164 767.93 1159 764.63
オパヴァ 1567 889.15 1458 827.3
オストラバ市内
1871 584.42 1816 567.24
<ズリーン州>
クロムニェジーシュ
740 702.47 733 695.82
ウヘルスケー・フラジシチェ
1306 918.26 1247 876.77
フセチーン 1580 1102.32 1633 1139.3
ズリーン 1536 801.45 1454 758.67
<外国の様子>
・スロバキアにて行われた第二回目の全国一斉検査(抗原検査)では、今日日曜日正午までに、155万6100人が検査を受け、うち9783人が陽性だった(陽性率0.6%)。
試行テストが10月23日~25日にかけて4地方において行われ、全地方を対象として一斉検査は先週末10月31日及び11月1日に行われた。第一回目の検査では、360万人の人が参加。第二回目の検査は、第一回目にて陽性率0.7%以上の45地方(行政単位:Okres)を対象に行われ。検査会場3000か所、医療従事者、軍隊、警察約2万人を動員して実施した。
・ポーランドでは、基礎学校1~3学年も遠隔授業に移行し、ショッピングセンターの閉店、飲食店の閉鎖の他、博物館・ギャラリー・映画館・劇場などが閉館されている。7日の新規感染者数は27875人、毎日300~400人の死亡者が発生。現行規制にてうまくいかない場合は、全国一斉のロックダウンに入るしかないとして、人との接触をできる限り少なくするようモラヴィエツキ首相が国民に呼びかけている。10月末~11月初めにかけて数回にわたり行われていた人口妊娠中絶の規制強化に反対するデモが状況を悪化する原因となったとして首相が批判している。ワルシャワでは仮設病棟への搬送が始まっている。
EU内の感染状況比較(ECDCのデータ)
直近2週間における人口10万人当たりの感染者数
(2020年11月8日現在)
1.チェコ 1506.3
2.ルクセンブルク 1428.3
3.ベルギー 1386.1
4. リヒテンシュタイン 1107.4
5.スロベニア 1105.0
6.フランス 988.2
7.クロアチア 754.2
8. オーストリア 753.3
9.ポーランド 736.6
10. オランダ 712.8
11.イタリア 659.4
12.スロバキア 603.0
13.スペイン 602.3
14.ポルトガル 558.9
15.ブルガリア 527.9
16.ハンガリー 515.4
17.イギリス 476.3
18.リトアニア 470.3
19.ルーマニア 469.8
20. スウェーデン 346.7
21.マルタ 337.1
22.キプロス 277.1
23.ドイツ 276.2
24.デンマーク 255.2
25.ギリシャ 231.4
26.アイスランド 187.4
27.アイルランド 178.4
28.ラトビア 177.8
229.エストニア 119.4
30.ノルウェー 112.5
31.フィンランド 49.5
●EU諸国の危険度アップデート
11月4日(水)、チェコ保健省は、EU基準に合わせて、EU諸国の感染度マップをアップデートした。
11月9日(月)から有効になる。
緑(危険度低)はなくなり、黄色(危険度中程度)、赤(危険度高)のみとなった。具体的には以下のとおり。
赤:イギリス、アイルランド、スペイン、ポルトガル、フランス、ベルギー、オランダ、ポーランド、チェコ、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スイス、リヒテンシュタイン、イタリア、スロベニア、クロアチア、ルーマニア、ブルガリア
黄:アイスランド、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、ラトビア、リトアニア、エストニア、ドイツ、デンマーク、ギリシャ
緑:バチカン
*4日、マスコミ報道にて欧州が赤とオレンジ色のみになったことが伝えられていたが、健康省が発表した低感染国リストから、バチカンは緑色であることが分かったため修正。
●チェコへの入国規定
チェコ保健省は、11月5日付にて、以下の規定を発表した。
以下の入国規定は、11月9日(月)から有効になる。
赤色の国:赤色に指定された国からチェコへ入国するチェコ人及び外国人は、入国時に入国申告書(こちらの様式:https://plf.uzis.cz/)を記入し、PCR検査を受ける又は検疫隔離に入らなければならない。
黄色の国:黄(オレンジ)色に指定された国からチェコへ入国する場合は、入国申告書記入義務から免除される。チェコに仕事又は留学目的にて入国する外国人は、勤務先又は教育機関の入口で、PCR検査陰性の証明書を提示しなければならない。当該義務は外国人のみに適用される。
緑色の国:緑色に指定された国からチェコへ入国するチェコ人及び外国人は、入国申告書提示、PCR検査、検疫隔離の義務から免除される。
<欧州以外の国で感染度低(緑色)の国>(健康省が発表した低感染国リストから)
緑色の国:オーストラリア、日本、韓国、ニュージーランド、シンガポール、タイ
3.すでに発表され、現在でも有効な規制内容
3-1.チェコ国内感染マップ
10月30日(金)、全国感染マップの定期アップデートは以下のとおり。
(23日以降、変化なし)
・赤色(感染度高:市中感染が継続又は拡大している状態:(プラハ及び全13州)
プラハ、中央ボヘミア州、カルロヴィ・ヴァリ州、フラデツ・クラーロヴェー州、
パルドゥビツェ州、南ボヘミア州、南モラビア州、ズリーン州、モラビア・シレジア州、
ヴィソチナ州、ウースチー州、ピルゼン州、リベレツ州、オロモウツ州
・オレンジ色(黄色)(感染度中:感染が長期的に拡大し、追跡が不可能になりつつあり、市中感染が始まり始めている状態):なし
・グリーン色(感染度低:感染追跡ができており、市中感染の危険がない状態):なし
3-2.全国一斉の規制
①10月28日0時00分~11月20日*までの規制強化内容
10月28日0時00分~11月20日まで、以下の規制が導入される。
*10月30日、政府は11月3日までの緊急事態を11月20日まで延長することを決めた。
1.人の自由な動き(移動)を、21時~4時59分まで禁止する(夜間外出禁止)。
例外:仕事先への移動、事業目的、公共の任務を行う公務員(国家議員、政府関係者など)の義務遂行、出勤・勤務先からの帰路、安全・危機の状況を解決する場合、医療施設・社会福祉施設訪問、一般公共交通、健康・生命・資産を守るため、デリバリーサービスなど。犬の散歩も例外とするが、自宅から500メートル以内とする。
*警察の職務質問(チェック)が行われる際、義務ではないが、市民、警察双方にとって、使用者が発行した証明書などが提示される方が良い。(チェコ警察ヴォンドラーシェク警視副総監がチェコテレビに対して言及)
*夜間禁止令時の夜間には、家庭を常に共にしている人(家族)のみが一緒にいることができる。他の家庭の人が一緒にいる場合は規則違反なので、悪用がないことを期待している(プリムラ保健大臣がチェコテレビに対して言及)→人の集会は屋外のみ(10月30日政府発表)。
2.ホームオフィスへの切り替え
国家機関、公共機関、民間企業において、テレワークに切り替え可能なところは切り替える。(主に、これまで国家機関、公共機関においてテレワークが導入されたていなかったところをテレワークに切り替える。民間企業の場合は、各会社のマネージャーの判断に委ねる)
*役所からの検査を受けたときに、各会社では、テレワークのできる職務とテレワーク不可能な職務についてはっきりとした説明ができなければならない(プリムラ保健大臣がチェコテレビに対して言及)。
3.小売店販売の制限
日曜日(終日)、月~土曜日20時~5時までの小売店販売禁止
例外:
ガソリンスタンド、燃料販売、空港、バスターミナル、医療機関、レストランのテイクアウト、石工、記念碑製造業者。
ファーマーズマーケットは禁止だが、果物、野菜、牛乳、肉、肉の加工品、パン、卵などは販売可(国内生産のみ)。ファーマーズマーケットにおける飲食は不可。ファーマーズマーケットでは、出店の間隔は4メートル、2メートルの距離を維持し、400平米当たり最高20人まで。移動式の食料品販売は許可。
家庭用品・金物製品(家具、フロアー製品は例外)
宝くじ販売所は営業禁止
花屋は、営業を認めるが、店内に入れる客は2名まで。
②10月22日6時からの規制強化内容(11月3日まで)
規制強化期間:10月22日(木)6時~11月3日(緊急事態終了まで)
●自由な人の動きの禁止(外出規制)
例外:通勤、家族などの訪問、食料品、薬など生活必需品の買い物、診断・治療をうけるための医師・医療機関訪問、近所の人への手伝い、獣医訪問、役所訪問(必要不可欠な場合のみ)、ボランティア活動、デリバリーサービス、結婚式・葬儀 への参加・式場への移動、自分の別荘への移動・滞在、散歩など。
●国の機関と国民の接触を制限
役所の受付時間はすでに1週間に2日、各日5時間体制になっているが、申請などの手続きはどうしても必要不可欠なものに限り、期限を延長できるものは延長し、列を作って待つことがないようにする。
●小売店・サービス業の営業禁止
例外:食料品、ガソリン、燃料、衛生関連器具、ドラッグストア、薬局・医療用具、ペットフード、眼鏡・コンタクトレンズ、タバコ・葉巻、新聞、レッカー移動、スペアパーツ、小包配達、交通機関切符販売、花、生地、コンピューター・オーディオ機器、クリーニング店、不動産、鍵製造、機械修理、廃棄物回収、会 計・税務、自動車修理など。
●ホテルは観光目的の宿泊客に対して営業禁止。外国人、ビジネス出張目的による宿泊客に対しては営業可。
●(すでに入済みの対策について確認)
飲食店の営業禁止(テイクアウトは可)
例外:従業員用食堂、宿泊施設(宿泊客向けに6時~22時まで営業可)、5000平米以上のモール内にあるフードコートでは、テイクアウトのみ。
③ 10月14日からの規制強化内容
規制強化期間:10月14日(水)0時~11月1日(休校の規制のみ)又は11月3日(緊急事態終了まで)
目的:感染者数(陽性者数)を減らし、R値を0.8まで下げ(0.8まで下がれば、規制を緩和する)、病院の医療提供能力を確保し、医療を必要するすべての人が治療を受けられるようにする。
1.基礎学校第一段階(1~5年生)を、10月14日(水)から2週間休校。当該規制は11月1日までとし、生徒は11月2日から通常通り登校する。(10月26日の週は、26、27日を休校にすることを教育省が決定しており、28日は国民の休日、29日、30日は秋休みのため、合計3週間休校になる)
・一日当たり育児手当基本給与の60%、最低400コルナを支給する。
・保育園は当規制の対象外で、通園を許可する。
・大学の試験は、参加者10名までにて実施を認める。
・春の時と同様に、医療従事者、消防隊、警察官、社会福祉施設など、国の救護システムにて勤務する人の子どもが通う学校は用意する。
・芸術学校の個人レッスン(先生対生徒1人)は禁止。
② レストラン、クラブ、バーの営業を禁止し、テイクアウトのみ(20時まで)を認める。現在の緊急事態終了(11月3日)まで禁止する。
③ 集会人数を屋内、屋外共に6名までとする。(各自治体及び国の議会、省庁及び政党の行う会議などは例外)
④ 医学生の起用:医学生4年生及び5年生を病院における支援などに起用する。
医学部のみならず、薬学部、介護福祉部の学生の起用も可。
⑤ 高校における実習は禁止。
⑥ 公共の場における飲酒禁止(11月3日まで)
⑦ 学生寮以外のチェコの住所に住所登録している学生は、10月14日から学生寮における宿泊禁止。(例外を認める)
④ 10月9日即導入及び10月12日からの規制強化内容
<文化的な催し>
・文化的な催し(劇場、映画館などにおける上演、博物館、画廊、展覧会、各地の城の閉鎖、会議、見本市、移動遊園地など)は、10月12日(月)から、すべて禁止する。
・10月11日(日)まで、すでに予定されている催しは実施可。
・動物園も閉園。(週末に多くの人が集まるため)*動物園は9日になり、9日からの即閉園が決定。
<スポーツ>
・10月12日(月)から、スポーツの屋内外における催し(試合、トレーニングなど)をプロ、アマチュア共にすべて禁止する。
・10月11日(日)まで、すでに予定されている催しは実施可。
・屋外で余暇にサッカー、テニスなどの運動をする場合は人数制限に沿い、最高20人にて行うことができる。
・屋内における運動は一切禁止。(屋内体育館は閉館)
・スポーツの試合で唯一、国際試合の場合は許可する。
・スカウト活動も9日から禁止。
<モール・ショッピングセンターの規制>
・モール内での移動・買い物時の行動は2人まで(例外は、15歳未満の子どものいる家族)。Wifiを切って使用不可能にし、顧客が長時間滞在しないようにする。
<病院、社会福祉施設における規制>
・10月12日(月)から2週間、面会を禁止する。
<結婚式について>
・10月19日まで、30人までの人数制限で挙式可能。(今回の規制では変更なし)
<役所の受付時間>
・役所は、1週間に2日、1日5時間の受付時間体制に切り替える。
<秋休み>
・各地の学校がこれから秋休みに入り、10月28日が国民の祝日であるため、10月26日及び27日を全国で休校とする。10月26日・27日の2日間を「新型コロナウイルス対策の日(Dny boje proti kovidu)」とする。
⑤ 9月10日からのマスク着用義務の詳細
10月21日(水)から、以下の内容が追加になる。
・自治体内(市町村内)にて、2人以上の人が会う時に、2メートル以上の社会距離を保つことが不可能な場合、マスクを着用する。自治体の外では同義務なし。
例外: 2歳までの子ども
一緒の家庭に住んでいる人。
運動中。
・車内においてもマスク着用。一人で運転している時、又一緒の家庭に住んでいる人と同乗している時を例外として、マスクを着用が義務付けられる。
10月13日から、市内一般交通機関の停留所での着用義務が追加。
9月1日から、感染予防の一環として、全国を対象に、一部の屋内(役所、医療機関・薬局、社会福祉施設、投票所)及び公共交通機関(タクシーを含む)におけるマスク着用が義務づけられたが、全国的に感染状況が悪化したため、9月10日より、全国を対象に、自宅以外の屋内におけるマスク着用が義務付けられている。
目的は、高齢者、基礎疾患を持つ人々を新型コロナウイルスの感染から防ぐため。
以下は、9月10日から有効の特別対策規定内容(https://koronavirus.mzcr.cz/wp-content/uploads/2020/09/Mimoradne-opatreni-noseni-ochrannych-prostredku-dychacich-cest-s-vyjimkami-s-ucinnosti-od-10-9-2020-do-odvolani.pdf)
*以下は規定内容の大要をまとめたもの(文書内の番号は規定内容の番号を残している)
1.着用場所規定
a) 以下の場所の屋内
・自宅・宿泊施設以外の場所における屋内(学校を含む)
・公共交通機関内
2.以上の場所におけるマスク着用義務の対象外
・2歳未満の幼児
・幼稚園・保育園園児及び職員
・スポーツトレーニング・競技
・その他、特別対策規定に定められている例外*
*特別対策規定に定めらえている例外は以下のとおり。
a) 2歳未満の幼児
b) 幼稚園・保育園園児及び職員
c) 外国語学校(1年間全日制教育)内
d) 学生寮、ユースホステルの従業員、及びこれらの施設に滞在する子供、生徒、学生
e) 児童養護施設
f) 法務省の設立した学校
g) 学校法第16条第9講に基づいて設立された学校の生徒、学生、教務職員
h) 児童一時保護所の職員及び児童
i) 知的・精神障害、自閉症スペクトラム障害、認知障害などを負っているため、マスクを着用することができない場合。
j) 医療機関病棟に入院中の場合。
k) 医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。
l) 社会福祉サービスの利用者
m) その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。
n) 被用者(チェコ憲法で定められている国を代表する国家公務員を含む)が、一か所において勤務し、他の人との距離が2メートル以上保てない場合。
o) 公共交通機関の運転手(乗客と乗降車時に接触している時はマスク着用)
p) 法廷内(裁判官、陪審員、検事、被告などをはじめとする参加者)
q) 劇場で舞台に上がる人(演劇、舞踊、音楽の演目を上演する人)、講義の講師、オーディオビデオの作品・番組の作成に参加する人。
r) ラジオ、テレビをはじめとする番組の司会者、アナウンサー
s) 高温の場所で勤務する人(高温によるリスクは管轄機関が判断)
t) 飲食店における顧客の飲食時。
u) 公共交通機関内における乗客の飲食時。
v) 結婚式参加者(新郎新婦のみならず、参列者も含む)
w) 写真撮影時(新郎新婦の写真撮影、家族写真撮影)
x) スポーツトレーニング、練習、試合、トーナメントなどでスポーツする人(トレーナーも含む)
y) 屋内プール、サウナなど。
2020年10月10日付にて、2020年8月24日付の保健省特別措置規定(*9月1日からの全国におけるマスク着用を定めた規定)、2020年8月31日付の保健省特別措置規定第I/2項が廃止された。
・罰金 特別対策を遵守しない場合、チェコ警察が、その場で最高1万コルナまでの罰金を科すことができる。
⑥ 検閲隔離期間の短縮
2020年9月1日から、検疫隔離期間が10日に短縮。
⑦ 検疫隔離・陽性隔離、追跡作業の規則変更
・隔離の規則が9月15日(火)から、以下のとおり変更になった。
目的:検疫隔離になる人の数を大幅に減らすため
・陽性者に接触していても、接触時に陽性者および本人ともにマスク又は粉塵マスク(respirator)を着用していたことがわかっており、かつ本人が無症状であれば、検疫隔離しなくてよい。
・陽性者に接触していても、本人が直近90日以内に新型コロナウイルスにかかっていれば、検疫隔離しなくてよい。(90日間は免疫ができているため)
*マスクをしていても、陽性者がくしゃみをした後に握手した場合などは、検疫隔離しなければならない。
*接触後、10日間は健康状態に注意し、症状が出た場合は、ホームドクターに連絡する。
*陽性者と接触後、症状が出ている場合は検疫隔離(quarantine)または陽性隔離(isolation)に入るが、症状が消えた後も3~4日は隔離の状態を継続する。検疫隔離(quarantine)、陽性隔離(isolation)の双方について、隔離終了のためにテストを受ける必要はない(医療関係者、社会福祉施設職員、免疫力が低下している人は例外)
・衛生局による追跡作業の方法が9月21日(月)、自己追跡(直近に接触した人を衛生局のウェブサイトで自己申告する方法)になる。
3-3.外国渡航に関する情報
チェコ外務省では、11月4日(水)、「旅行者マップ」をアップデートし、以下の国との渡航・帰国条件のまとめを発表した。https://www.mzv.cz/jnp/cz/mapa_cestovatele.html
相手国への入国条件 チェコへ帰国後の義務
アルバニア 無 検査・入国申告
アンドラ 無 無
ベルギー 検疫隔離・検査 無
ベラルーシ 検査 検査・入国申告
ボスニア・ヘルツェゴビナ
検査 検査・入国申告
ブルガリア 無 無
モンテネグロ 無 検査・入国申告
デンマーク 特別な条件あり 無
エストニア 検疫隔離 無
フィンランド 特別な条件あり 無
フランス 無 無
クロアチア 無 無
アイルランド 検疫隔離 無
アイスランド 検疫隔離・検査 無
イタリア 検査 無
コソボ 検査 検査・入国申告
キプロス 特別な条件あり 無
リヒテンシュタイン
検疫隔離 無
リトアニア 特別な条件あり 無
ラトビア 検疫隔離 無
ルクセンブルク 無 無
ハンガリー 特別な条件あり 無
マルタ 検査 無
モルドバ 特別な条件あり 検査・入国申告
モナコ 検査 無
ドイツ 検疫隔離・検査 無
オランダ 検疫隔離 無
ノルウェー 検疫隔離 無
ポーランド 無 無
ポルトガル 無 無
オーストリア 特別な条件あり 無
ルーマニア 検疫隔離・検査 無
ロシア 特別な条件あり 検査・入国申告
ギリシャ 検査 無
サンマリノ 無 無
北マケドニア 無 検査・入国申告
スロバキア 検疫隔離・検査 無
スロベニア 検疫隔離・検査 無
セルビア 検査 検査・入国申告
バチカン 無 無
スペイン 無 検疫隔離・検査
スウェーデン 無 無
スイス 検疫隔離 無
トルコ 特別な条件あり 検査・入国申告
ウクライナ 検疫隔離・検査 検査・入国申告
イギリス 検疫隔離 無
上記の国の他、日本、カナダ、韓国、ニュージーランド、タイ、チュニスが緑色(安全な国)になっているが、各国への入国条件は、外務省サイトで確認が必要。
<情報源>
https://www.novinky.cz/koronavirus/clanek/reprodukcni-cislo-dale-klesa-uz-je-pod-hodnotou-1-40341621
注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。
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