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執筆者の写真Miwatis Praha

2020年9月17日 チェコ コロナウイルス関連ニュース

更新日:2020年10月8日

2020年9月17日(木)、チェコテレビ、インターネットでチェコの各メディアが報道しているチェコ、欧州におけるコロナウィルスの状況を伝えるニュースをお伝えします。


9月16日(水)の新規感染者数2139人


1.国内コロナウイルスの状況


・9月16日(水)のチェコ国内における新規陽性者数は2139人。最多記録更新。

・9月16日18時00分現在の陽性者数は、18930人。新型コロナウイルスによる死亡者数は、これまで488人。現在の入院患者数413人。これまでの陽性者は合計42739人。テスト実施数:17890件。

・9月16日(水)時点の入院患者数413人のうち、重症者91人。

・今日9月17日(木)18時現在、本日の新規陽性者数は、1710人。

・プラハにおける直近24時間の新規陽性者数は、350人。これまで8336人が感染。現在の陽性者数は公表無し、死亡者数116人。(9月17日18時00分時の数字)

<保健省記者会見の内容>

保健省は、今日9月17日、当初昨日開かれる予定だった記者会見を行い、以下を発表した。

・感染状況が悪化しており、勢いが増している。入院患者数も増加している。ピークは9月末~10月初めになると考えられる。9月のみの新規感染者が月末には4万4千~7万人になる可能性。


・18日(金)から、全国感染マップ上で、大半の地域(Okres)がグリーン(感染度低:クラスターが発生しているが、市中感染には至っていない状態)になり、11地域*がオレンジ色(感染度中:市中感染が始まっている状況)になる。色のつかない地域(感染が状況に大きな影響を与えることのない地域)は、国境付近の13の地域。


*オレンジ色(感染度中)::プラハ、プラハ東部、プラハ西部、ベロウン、プシーブラム、クラドノ、ムニェルニーク、ニンブルク、コリーン、へプ、ウヘルスケー・フラジシチェ

*色のない地域:ホムトフ、タホフ、プラハチツェ、チェスキークルムロフ、リフノフ・ナト・クニェジュノウ、イェセニーク、ブルンタール、カルヴィナー、フリーデク・ミーステク、フセチーン、ノヴィー・イチーン

・現在の感染が、学校とバーなどの飲食店で拡大していることから、18日より以下の規制が課される。

・全国のすべての学校(基礎学校1年生の生徒及び教員を除く学年、高校、大学)でマ

スク着用を義務付ける(体育、音楽の時間は例外)。理由:16日(水)に確認された

新規陽性者のうち2割が学生・生徒であり、学級閉鎖、学校休校を未然に防ぐため。

・18日(金)0時より、全国において、真夜中0時~朝6時まで、バー、レストラン、ビ

アホールなどの営業を禁止する。(当該規制は、これまでプラハをはじめとするいく

つかの地域に限定されていた)

・18日(金)より、立席で行われる屋内催しの場合、訪問者数は10人まで、座席が用

意されて行われる催しの場合、訪問者数は座席の数まで。レストラン、バーでは、座

席の数まで顧客を店内に通すことが可能。

・学校での文化的催し、スポーツ大会などを控えるよう推奨。

・今後、多くの人が集まる催しの規制・禁止に至る可能性について警告。


<記者会見の内容は以上>


・今日9月17日より、テスト結果が陽性であった場合、結果を出したラボが本人へSMS又はe-mailで通告する。目的:作業の簡素化、迅速化。(これまでは衛生局が通告していた)


・明日9月18日より、接触者を記録する携帯アプリeRouskaがアップデートされ、感染者と接触したことを知らせる機能が加わる。


・中央ボヘミア州のみで、すでに100校以上の学校が学級閉鎖、休校などになっている。


・ラージョヴァー・チェコ衛生主任は、依然として陽性の状態が続き、自宅で隔離中。症状について、陽性が確認された時はひどい頭痛と筋肉痛があり、現在も鼻水と疲労感が残っている。基礎疾患があることと自己の年齢のために、まだ治らないのだと思うと述べ、新型ウイルスを軽視しないよう、チェコテレビを通して呼びかけた。


・チェコの感染状況(直近7日間人口10万人当たりの感染者数100人以上の地域)

プラハ 150.66

プラハ東部 156.61

プラハ西部 507.66

クラドノ 130.34

ベロウン 155.69

ベネショフ 104.61

プシーブラム 134.66

ムニェルニーク 113.45

ニンブルク 105.07

パルドゥビツェ 110.01

イーチーン 111.19

リベレツ 110.46

ウースチー・ナト・ラベム 110.61

ピルゼン北部 108.78

ピルゼン市内 131.25

ピルゼン南部 148.06

ヘプ 144.05

ピーセク 106.16

ターボル 140.36

フルジム 106.11

ペルフジモフ 103.73

ホドニーン 114.33

クロムニェジーシュ 161.38

ウヘルスケー・フラジシチェ 151.17

*感染率の低い地域

インドジフーフ・フラデツ 16.54

<外国の様子>

・現在のチェコと近隣諸国における感染状況の比較(10万人当たりの感染者数)

チェコ 200.1

オーストリア 86.7

ドイツ 26.4

スロバキア 16.9

ポーランド 15.8

・チェコとイスラエルは、第一波をうまく乗り切ったことから、国民が対策の効果を信じなくなり、状況全体を軽視する傾向になり、コロナウイルスよりも経済的な打撃を重視するようになった。そのため、チェコは3月、世界でも真っ先にマスクを導入することに成功したが、9月に導入する時には苦労した。(イスラエルの疫学専門Gabriel Chodick教授が、チェコラジオとのインタビューで述べた内容。https://www.irozhlas.cz/zpravy-svet/izrael-koronavirus-covid-19-zide-cesko-rozhovor-epidemiolog-gabriel-chodick-tel_2009170600_eku)*イスラエルは、人口9百万人、日当たりの新規感染者数が4000人を超え、世界で初めて全国封鎖(現在のところ3週間の予定)に乗り切った。

・チェコに対して国境を閉鎖している国(欧州地域)

ウクライナ、ハンガリー、リトアニア、デンマーク、キプロス

(*デンマークは9月11日から、キプロスは9月18日から)

・チェコに対して渡航制限(陰性のテスト結果提示、検疫隔離)を課している国

イギリス、ベルギー、スイス、ドイツ(現在、プラハのみ。16日、中央ボヘミア

州も対象になることが決定)、ノルウェー、フィンランド、スロバキア、スロ

ベニア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、モンテネグロ、ギリシャ、セルビア、エ

ストニア、ラトビア、オランダ*

(*スロバキアは9月18日9時から。オランダは9月15日からプラハのみを対象)

・チェコからの渡航を自由に認めている国

アイスランド、オランダ(9月15日からプラハに対して渡航制限)、スウェーデ

ン、ポーランド、フランス、スペイン、イタリア、オーストリア、クロアチア、

ルーマニア、ブルガリア、アルバニア、コソボ、北マケドニア、トルコ




<すでに発表され、現在でも有効な内容>

1.チェコ国内感染度マップ

・9月18日(金)、チェコ国内の感染マップがアップデートされ、以下の地方の危険度が変更になる。


・オレンジ色(感染度中:感染が長期的に拡大し、追跡が不可能になりつつあ

り、市中感染が始まり始めている状態)11地域:プラハ、プラハ東部、プラハ西

部、ベロウン、プシーブラム、クラドノ、ムニェルニーク、ニンブルク、コリー

ン、へプ、ウヘルスケー・フラジシチェ

・色のない地方(感染が状況に大きな影響を与えることのない地域)13地域:ホ

ムトフ、タホフ、プラハチツェ、チェスキークルムロフ、リフノフ・ナト・クニ

ェジュノウ、イェセニーク、ブルンタール、カルヴィナー、フリーデク・ミース

テク、フセチーン、ノヴィー・イチーン

・グリーン色(感染度低:感染追跡ができており、市中感染の危険がない状

態):その他の地域


2.チェコ国内一斉の規制


・9月18日(金)から、全国を対象に、以下の規制が課される。

・10名以上が集まる屋内の催しでは、全員座ることを義務付ける(立つことを禁止す

る)。展覧会、市場などの催しは例外。

・バー、レストラン、クラブでは、座席数よりも多くの顧客を店内に入れてはならな

い。バーでも、座っていない場合は、マスクを着用。

・全国のすべての学校(基礎学校1年生の生徒及び教員を除く学年、高校、大学)でマ

スク着用を義務付ける(体育、音楽の時間は例外)


・18日(金)0時より、全国において、真夜中0時~朝6時まで、バー、レストラン、ビアホールなどの営業を禁止する。

1.医療施設・社会福祉施設における規制

・患者一名に対する同じ時間の面会は、2名まで。

・面会に来る人は、新型コロナウイルスの症状について質問状を記入する。

・もし新型コロナウイルスの症状があると確認された場合は、面会することができない。

・可能な限り、屋外(庭園、テラスなど)又は一人部屋、又は面会用の部屋で面会する。

・病院の床を定期的に消毒する。

・病床のある医療施設、社会福祉施設内ではマスク着用。

以下の場合は例外:

・社会福祉サービスの患者・利用者

・2歳未満の幼児

・知的障害を負っている人

・認知障害、自閉症スペクトラム障害を負っているためにマスクを着用できない人

・医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。

・従業員又は同様の職務にある人が、他の人と最低1.5メートル離れている場合。

・その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。

2.集会人数制限に関する規制

2020年7月27日から、チェコ全域において一斉に以下の規制が課される。

・人が多く集まる屋内の催しおける参加者数は、1セクション当たり500名まで。セクションは5セクションまで設けることができる。

・屋外の催しのおける参加者数は、1セクション当たり最高1000人まで。広い会場では、9月1日から5セクションまで設けることができる。


*マスク着用などの規制が厳しくなっているが、集会の制限については、9月11日現在、7月27日の規定が有効。各地で、文化・スポーツの催しが上記規定に基づいて行われている。

3.9月10日からのマスク着用義務の詳細

9月1日から、感染予防の一環として、全国を対象に、一部の屋内(役所、医療機関・薬局、社会福祉施設、投票所)及び公共交通機関(タクシーを含む)におけるマスク着用が義務づけられたが、全国的に感染状況が悪化したため、9月10日より、全国を対象に、自宅以外の屋内におけるマスク着用が義務付けられている。


目的は、高齢者、基礎疾患を持つ人々を新型コロナウイルスの感染から防ぐため。

*以下は規定内容の大要をまとめたもの(文書内の番号は規定内容の番号を残している)

1.着用場所規定

a) 以下の場所の屋内

・自宅・宿泊施設以外の場所における屋内(学校を含む)

・公共交通機関内

2.以上の場所におけるマスク着用義務の対象外

・2歳未満の幼児

・幼稚園・保育園園児及び職員

・スポーツトレーニング・競技

・その他、特別対策規定に定められている例外*

*特別対策規定に定めらえている例外は以下のとおり。

a) 2歳未満の幼児

b) 幼稚園・保育園園児及び職員

c) 外国語学校(1年間全日制教育)内

d) 学生寮、ユースホステルの従業員、及びこれらの施設に滞在する子供、生徒、学生

e) 児童養護施設

f) 法務省の設立した学校

g) 学校法第16条第9講に基づいて設立された学校の生徒、学生、教務職員

h) 児童一時保護所の職員及び児童

i) 知的・精神障害、自閉症スペクトラム障害、認知障害などを負っているため、マスクを着用することができない場合。

j) 医療機関病棟に入院中の場合。

k) 医療関係者が医療サービスを提供する上で不可欠な場合。

l) 社会福祉サービスの利用者

m) その他、医療・社会福祉サービスの提供者、担当医が判断した場合。

n) 被用者(チェコ憲法で定められている国を代表する国家公務員を含む)が、一か所において勤務し、他の人との距離が2メートル以上保てない場合。

o) 公共交通機関の運転手(乗客と乗降車時に接触している時はマスク着用)

p) 法廷内(裁判官、陪審員、検事、被告などをはじめとする参加者)

q) 劇場で舞台に上がる人(演劇、舞踊、音楽の演目を上演する人)、講義の講師、オーディオビデオの作品・番組の作成に参加する人。

r) ラジオ、テレビをはじめとする番組の司会者、アナウンサー

s) 高温の場所で勤務する人(高温によるリスクは管轄機関が判断)

t) 飲食店における顧客の飲食時。

u) 公共交通機関内における乗客の飲食時。

v) 結婚式参加者(新郎新婦のみならず、参列者も含む)

w) 写真撮影時(新郎新婦の写真撮影、家族写真撮影)

x) スポーツトレーニング、練習、試合、トーナメントなどでスポーツする人(トレーナーも含む)

y) 屋内プール、サウナなど。

2020年10月10日付にて、2020年8月24日付の保健省特別措置規定(*9月1日からの全国におけるマスク着用を定めた規定)、2020年8月31日付の保健省特別措置規定第I/2項が廃止された。

・罰金 特別対策を遵守しない場合、チェコ警察が、その場で最高1万コルナまでの罰金を科すことができる。

4.検閲隔離期間の短縮

2020年9月1日から、検疫隔離期間が10日に短縮。

5.検疫隔離・陽性隔離、追跡作業の規則変更

・隔離の規則が9月15日(火)から、以下のとおり変更になった。

目的:検疫隔離になる人の数を大幅に減らすため

・陽性者に接触していても、接触時に陽性者および本人ともにマスク又は粉塵マスク(respirator)を着用していたことがわかっており、かつ本人が無症状であれば、検疫隔離しなくてよい。

・陽性者に接触していても、本人が直近90日以内に新型コロナウイルスにかかっていれば、検疫隔離しなくてよい。(90日間は免疫ができているため)

*マスクをしていても、陽性者がくしゃみをした後に握手した場合などは、検疫隔離しなければならない。

*接触後、10日間は健康状態に注意し、症状が出た場合は、ホームドクターに連絡する。

*陽性者と接触後、症状が出ている場合は検疫隔離(quarantine)または陽性隔離(isolation)に入るが、症状が消えた後も3~4日は隔離の状態を継続する。検疫隔離(quarantine)、陽性隔離(isolation)の双方について、隔離終了のためにテストを受ける必要はない(医療関係者、社会福祉施設職員、免疫力が低下している人は例外)


・衛生局による追跡作業の方法が9月21日(月)、自己追跡(直近に接触した人を衛生局のウェブサイトで自己申告する方法)になる。

6.外国渡航に関する情報

・EU諸国安全度マップ:現在の時点での最終アップデートは9月11日(金)。

・9月14日(月)より、ルーマニアを危険度低(グリーン)の国に指定する。

これにより、9月14日(月)以降、危険度高(赤)の国は、スペイン(カナリア諸島を含む)のみとなる。


・8月27日(木)から、以下の国の従業員を雇用する使用者(会社)は、当該従業員に対して、陰性の検査結果提示又は検疫隔離を義務付ける。

・ルクセンブルク、スペイン、マルタ

・EU以外の危険度高(赤色)の国。

・日本は8月27日(木)の時点で、依然としてグリーンの安全な国。しかし、両国間には相互主義は適用されていない。

・8月24日(月)から、スペインに渡航後チェコへ帰国するチェコ人及び外国人に対し、以下の義務が課せられる。

・チェコへ帰国後、即、本籍のある州の衛生局へ直接訪問するのではなく、電話など

で連絡を入れる。

・即、自費でSARS Covid-2対象のRT-PCRテストを受け、結果については、チェコへ帰

国した時から遅くとも72時間以内に所轄の衛生局へ通告。(RT-PCRテストを受けない

場合は、14日間の検疫隔離。

・上記が完了するまで、鼻と口を覆うマスクなどを着用するとともに、外出規制を守

る。

*外出規制の例外は以下のとおり:勤務、教育などの活動を行うことを目的とした勤務

先への移動、勤務先における移動、教育機関への移動、事業を行うことを目的とした

移動、どうしても必要な外出、子どもの面倒・動物の面倒を見るための外出のほか、

どうしても金融関連機関・郵便局、医療機関、社会福祉設備、役所へ行く必要がある

場合の当該機関と自宅との往復、葬儀への参加。

*スペインからの帰国後、市内一般交通、タクシーが利用できないということはない。

(利用を認める)

・上記義務が対象外となる場合

・カナリア諸島からの帰国。(9月14日より、カナリア諸島も対象となる)

・スペインにおける滞在時間が12時間以内の場合。

・5歳未満の子ども。

<情報源>

https://www.idnes.cz/zpravy/domaci/rousky-skoly-koronavirus-oteviraci-doba-hospody-bary-restuarace-pulnoc-covid-epidemie.A200917_084941_domaci_remy

https://www.irozhlas.cz/zpravy-domov/predpoved-covid-koronavirus-v-cesku-prognoza-scenare-dusek_2009171756_dok


注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。

無断転載をお断りします。

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