12日からの集会人数規制緩和をめぐる不思議な動き
ブラジル型変異株 ジェチーン地方にて確認
緊急事態(2月27日~)が4月11日(日)にて終了します。
4月12日(月)から、規制が一部解除されます。(4月6日ブログの政府発表をご参照ください)
3月1日(月)から、人の移動の制限、営業可の店舗制限、マスク着用義務などが厳しくなっています。詳しくは、2月26日ブログをご覧ください(別の地方へ移動する際に必要な、内務省作成の証明書の様式についても記載)
3月1日導入規制が、3月22日(月)より一部緩和、余暇の時間を過ごすことのできる範囲が地方(okres)に拡大されています(4-1をご参照ください)。
<目次>
1.国内コロナウイルス感染状況
1-1.感染状況
1-2. PESシステム チェコのリスク指標
1-3.チェコ各地における直近7日間人口10万人当たりの感染者数
2.今日の動き
今日の動き(今日のニュース)
3.EU内の感染状況比較(ECDCのデータ 2021年4月8日アップデート)
4.国内規制
4₋1. 規制変更内容(2021年3月18日アップデート)
4-2. 12月27日からの規制レベル5導入内容
4-3. 隔離(検疫隔離・陽性隔離)(2021年3月9日アップデート)
4-4.マスク着用規定(2021年3月18日アップデート)
5.外国への渡航
5₋1. チェコへの入国規定(2021年4月3日アップデート)
5-2.各国の感染リスク度表示(2021年4月1日アップデート)
5-3.外国渡航に関する情報(2021年3月30日アップデート)
1.新型コロナウイルス感染状況
4月8日(木)の新規陽性者数:5,245人
(先週木曜日より、997人少ない)
PCR検査実施数累計:6,401,348件
PCR検査実施数(当日):21,374件
抗原検査実施累計:7,637,143件
抗原検査実施数(当日):139,235件
全検査の陽性率(4月8日現在):25.54%(20.87%)
*7日間の移動平均
予防接種実施数(4月8日)
投与数:58,928
累計:1,971,079
・今日の感染状況(https://koronavirus.mzcr.cz/)
4月9日(金)8時00分におけるチェコ保健省の発表
現在の陽性者総数:今日、4月1日までアップデート。
3月14日の16万1172人をピークに、4月2日9万2089人まで減少している。
治った人の数:1,437,295人
現在の入院患者数:6,144人(前日から360人増)
累計感染者数:1,573,153人
累計死亡者数: 27,617人(前日から151人増)
・入院患者数と重症者数
4月8日(木)現在
入院患者数:6144人(前日の6504人から360人減、6686人から542人少ない)
(前日の数字が、6504人から6686人へ修正されている)
重症者の数:1311人(前日の1349人から38人減、1392人より81人少ない)
(前日の数字が、1349人から1392人へ修正されている)
*1週間前4月1日の入院患者数は7227人、重症者の数は1571人だった。
・プラハの感染状況
4月8日(木)
新規陽性者数:435人
4月9日(金)8時現在
現在の陽性者総数:(記載なし)
治った人の数:163,368人
累計感染者数:176,393人
累計死亡者数:2,516人
各州の状況:
https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19/kraje
1-2. PESシステム リスク指標(2021年4月9日現在)
リスク指標 規制レベル(相当)
チェコ全域 54→ 3
指標は規制レベル3に相当するが、12月27日から、実際に導入されている規制はレベル5。
4月9日現在の指標54の内訳
値 評価スコア
① 651.6 16
② 510.0 16
③ 0.74 0
④ 39.8% 20
⑤ 無 0
⑥ 有 2
合計 54
保健省コメント:指標は前日と同じ。
<上記指標の内容 >
1月6日よりPESシステム指標のパラメーターが変更になった。
新しいパラメーターは以下のとおり。(保健省1月7日発表)
① 新規感染者数(過去直近2週間における人口10万人当たり)
② 65歳以上の新規感染者数(過去直近2週間における人口10万人当たり)
③ R値(簡易)
④ 入院後に陽性が判明した件数の割合(過去直近2週間における人口10万人当たり)
⑤ 65歳以上の新規感染者数増加の有無
⑥ 入院後に感染が判明した件数増加の有無
1-3. チェコ各地における直近7日間人口10万人当たりの感染者数
(https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19) (2021年4月9日8時発表のデータ)
ブログ作成者のコメント:多くの地方で数字が増加している。
昨日 今日
プラハ 2334 176.25 2237 168.92
<中央ボヘミア州>
ベネショフ 130 130.77 171 172.01
ベロウン 242 254.58 223 234.59
クラドノ 360 216.24 363 218.04
コリーン 228 222.17 236 201.43
クトナー・ホラ
151 199.13 144 189.9
ムニェルニーク
270 247.02 251 229.64
ムラダーボレスラフ
400 306.83 413 316.8
ニンブルク 178 176.44 185 183.38
プラハ東部 374 201.97 373 201.43
プラハ西部 236 158.03 226 151.33
プシーブラム 232 201.56 235 204.16
ラコブニーク 133 239.37 159 186.17
<南ボヘミア州>
チェスケーブジェヨビツェ
562 286.88 675 344.56
チェスキー・クルムロフ
135 219.31 158 256.68
インドジフーフ・フラデツ
231 254.71 262 288.89
ピーセク 181 252.84 184 257.03
プラハチツェ 133 260.9 141 276.59
ストラコニツェ
114 161.08 119 168.15
ターボル 344 355.3 338 329.45
<ピルゼン州>
ドマジュリツェ
57 91.84 68 109.57
クラトビ 125 144.67 121 140.04
ピルゼン北部 143 178.8 153 191.3
ピルゼン市内 315 162.14 342 176.03
ピルゼン南部 109 171.69 102 160.66
タホフ 41 75.46 46 84.66
ロキツァニ 56 113.48 58 117.53
<カルロビ・バリ州>
へプ 26 28.37 24 26.19
カルロビ・バリ
109 94.93 99 86.22
ソコロフ 73 82.76 59 66.88
<ウースチー州>
ジェチーン 420 324.22 458 353.55
ホムトフ 276 220.9 299 239.3
リトムニェジツェ
288 240.67 309 258.21
ロウニ 242 279.15 228 263
モスト 360 322.27 368 329.43
テプリツェ 353 273.49 377 292.09
ウースチー・ナト・ラベム
303 253.9 328 274.85
<リベレツ州>
チェスカー・リーパ
319 308.81 391 378.51
ヤブロネツ・ナド・ニソウ
142 156.62 174 191.91
リベレツ 355 202.13 366 208.4
セミリ 93 125.51 124 167.35
<フラデツ・クラーロベー州>
フラデツ・クラーロベー
183 111.39 195 118.7
イチーン 105 131.18 99 123.68
ナーホト 92 83.67 94 85.49
トルトノフ 70 59.33 88 74.59
リフノフ・ナト・クニェジュノウ
124 156.2 133 167.54
<パルドゥビツェ州>
フルジム 255 243.76 314 300.15
パルドゥビツェ
405 230.85 411 234.27
スヴィタヴィ 293 280.83 284 272.21
ウースチー・ナド・オルリツィー
441 318.93 426 308.08
<ビソチナ州>
ハヴリーチクーフ・ブロト
195 205.45 192 202.29
イフラバ 402 353.79 386 339.71
ペルフジモフ 218 301.51 226 312.58
トシェビーチ 234 211.17 240 216.59
ジュジャール・ナト・サーザボウ
351 297.06 384 324.99
<南モラビア州>
ブランスコ 245 224.49 248 227.24
ブルノ市内 634 166.25 644 168.88
ブルノ郊外 406 180.73 417 185.63
ブジェツラフ 176 151.34 207 178
ホドニーン 363 235.8 417 270.88
ビシュコフ 224 242.74 210 227.57
ズノイモ 222 194.14 247 216
<オロモウツ州>
イェセニーク 49 129.06 57 150.13
オロモウツ 578 245.46 626 265.85
プロスチェヨフ
223 205.25 263 242.07
プシェロフ 273 210.79 276 213.11
シュンペルク 112 93.01 281 233.36
<モラビア・シレジア州>
ブルンタール 156 170.31 183 199.79
フリーデク・ミーステク
543 252.96 622 289.76
カルビナー 486 197.3 566 229.78
ノビー・イチーン
277 182.75 348 229.59
オパバ 297 168.52 357 202.57
オストラバ市内
691 215.84 790 246.76
<ズリーン州>
クロムニェジーシュ
200 189.86 218 206.94
ウヘルスケー・フラジシチェ
284 299.68 323 227.1
フセチーン 303 211.39 363 253.25
ズリーン 575 300.02 600 313.07
2.今日の動き(今日のニュース)
●感染の様子
・チェコ全体の感染状況は継続して改善しており、新規感染者数、入院患者数、重症者数ともに減少傾向にある。(アーレンベルゲル保健大臣が記者会見にて言及)
・ブラジル型変異株がチェコにて初めて確認された。(確認されたサンプルの数は2件)
・各地方(okres)の様子を見ると、多くの地方で感染者数が増えている。(ブログ作成者のコメント)
・ワクチン投与数が、今日200万を超える予定。
●4月12日からの規制緩和
4月11日にて緊急事態が終了し、4月12日(月)より、ジェチーン地方を除く地方にて以下の規制緩和が行われる。
・基礎学校第一段階(1年生~5年生)、幼稚園年長組(今年小学校入学する園児)を対象に対面授業再開
・一部店舗・サービス業の閉鎖解除(文房具店、子供服・靴、自動車・機械のスペアパーツ販売、洗濯・クリーニング店、鍵製造・販売、家庭用品修理店等)
・地方(okres)間の移動禁止解除
・外出禁止(21時~)の解除。
・別の家庭との集会制限も解除。屋内は最高10人まで、屋外では最高20人までの集会が可能。(*6日のチェコテレビニュースでは報道されていなかったので、6日のブログでは記載なし)
しかし、今日、アーレンベルゲル新保健大臣はチェコテレビのインタビューに出演し、集会人数2名までに戻すことを検討すると発表した。
現在発表されている12日からの規制緩和内容は、前保健大臣の時に決まったもので、新保健大臣は7日(水)に就任したため、前保健大臣の決定が現在有効となっている。新保健大臣は今日、「週末に医学的な観点から好ましい内容へ戻し、保健省の疫学者及びその他の専門家で構成されるチームが推進する規制を尊重すべきかどうか、現在検討している。その内容とは、これまでと同様の屋内外の集会人数2人までである」と述べた。
保健省専門家チームのメンバーである数学者のルネ・レビーンスキー氏は、集会人数緩和について、チェコテレビ19時のニュースにおけるインタビューにて以下を述べた。
・「集会人数を屋外20人まで、屋内10人まで」という内容は突然降って湧いたよう表れた。専門家の間には誰一人として提案した人はなく、話によるとブラトニー前保健大臣が決めたことになっているが、前大臣は全く知らないと述べており、誰が規制緩和内容に同内容を追記したのか全く不明という不思議な状況にある。2日ほど前(つまり4月7日)に表れた内容で、緊急事態が終了するのだから、この内容も必要だという説明があったが、専門家グループのキセラ法律家(憲法専門)は、集会人数は何人にしてもよいと発言している。一度に20人、10人にまで緩和することは好ましくなく、今後、回復が見込まれる中、状況を脅かす可能性がある」
・(アーレンベルゲル保健大臣は、パンデミック法では、集会人数を国民に対して推奨することはできても、強制はできないとしているが、保健省の専門家チームは国民への説得を試みるのか、というテレビ側の質問に対して)
「パンデミック法の下で、公共の健康保護に関する法律が適用され、(集会)人数は何人に設定してもよく、強制力がある。そのため、『集会人数屋外20人まで、屋内10人まで』という緩和内容が月曜日から導入されないよう試みる」
パンデミック法に基づいて、政府による48時間以内の承認が必要であるため、変更になる場合は明日(土)午後に発表される。(チェコテレビ19時ニュースにおける報道では、明日の発表がほぼ確実になっている)
●月曜日からの規制緩和に関する新保健大臣の意見
アーレンベルゲル保健大臣は、今日、以下を発言している。
・「規制緩和がすでに発表されているため、規制緩和する流れにブレーキをかけることは推奨しないし、現行規制は緊急事態なしには継続不可能である」
・「緩和すれば、いかなる緩和であろうとも、R値が増加する可能性がある。これは確実なことだ」
●ブラジル型変異株
今日、アーレンベルゲル保健大臣は、記者会見にて、ウースチー州のジェチーン地方において、ブラジル型変異株のサンプルが2件確認されたこと、そのため、ジェチーン地方の衛生局に対し、規制緩和を1週間遅らせるよう推奨したことを発表した。
ジェチーン地方は、保健省の推奨に従い、学校の対面授業、店舗・サービス業の一部緩和を1週間遅らせる。
ジェチーン地方では、直近1週間に450人が感染しており、チェコの中でも現在感染者数が増加している地方の一つ。
ブラジル型変異株が確認されたことについて、チェコテレビ19時ニュースにて以下の発言が紹介されている。
・ブラジル型変異株が確認された2人の間には、残念ながら、お互いに接触した経緯がなく、国外へ旅行した経緯もない。(ウースチー州衛生局のシムーンコバー局長)
・すでに確認されている陽性者2人以外にも多くの人が感染しているはず。(コンバリンカ生化学者)
●今後の緩和予定
今日、アーレンベルゲル保健大臣は、今後の緩和予定について以下を発表した。
・来週月曜日(4月12日)後、次の緩和は2週間後に行われる可能性がある。
・その時までに、新しい規制システムを考案する。
「PESはもう忘れてほしい。(新しい規制システムはPESのように)色分けされた表ではなく、別の形式になる」(アーレンベルゲル保健大臣)
*商業・旅行業同盟のプロウザ会長は、「PES(「犬」の意味)がやっと死んでよかった。昨年秋、PESシステムはうまく機能しないことがわかっていた。今後(新しい規制システムが作成されるまで)2週間、今後の予定がわからないのが難点である」と述べた。(チェコテレビ19時ニュース)
・新規システムでは、多くの分野で検査陰性を義務付ける。
●ワクチン接種 来週15日から65歳以上 受付開始
今日、アーレンベルゲル新保健大臣は、記者会見にて以下を発表した。
・4月12日から基礎疾患を持つが、これまでの枠では認められていなかった人のワクチン接種(予約)を受け付ける。
・4月14日(水)から65歳以上の人(つまり新しく65歳~69歳)について、ワクチン接種(予約)を受け付ける。
*アーレンベルゲル保健大臣は、記者会見時に「15日(水)」と発表したが、チェコテレビ19時のニュースでは14日(水)にて報道されている。
・今年夏には、成人7割の接種を完了する予定。
・現在のワクチン納入予定から、6月末までに成人の58%の接種が完了する予定。
●社会民主党 ハマーチェク党首 再選
今日よりチェコ社会民主党の党大会が開かれているが、1日目の今日、党首選挙が行われ、現在のハマーチェク党首(副大臣・内務大臣)が再選された。
●保健省副大臣2名が決定
アーレンベルゲル保健大臣の下で副大臣を務める人物2名が決定した。
アーレンベルゲル保健大臣が院長を務めているプラハのクラーロフスケー・ビノフラディ病院内科マルチン・ハブルダ科長及びブルノの聖アンナ病院ブラスチミル・バイダーク院長。
●バビシュ首相 秘密警察
バビシュ首相に対し、共産党時代に秘密警察に協力したとして9年前から訴訟が行われているが、2日前、自主的に秘密警察へ協力していたことを示す登録カードがスロバキアにて見つかった(seznam.czが公表)。バビシュ首相は、プラハの予防接種会場にて記者団に対し、「当時、秘密警察は本人が知らないところで登録カードを作成していた。登録カードが見つかったという事実は何の意味もない。(秘密警察に対して)一切サインしたことはない」と発言した。
●スロバキアとスプートニクV
スロバキアにおけるスプートニクVの導入を推進し、自ら首相辞任へと追い込まれ、その後財務大臣に就任しているマトビチ氏は、昨日、国立医薬品管理庁が発表した内容を非難する姿勢を示し、同庁がEUに認可されていないラボへ検査を依頼したことを批判した。また、すでにスプートニクVのワクチン接種を実施しているハンガリーと今日話合い、スロバキアにおける同ワクチン使用の認可は、ハンガリーのラボが行うことを決めた。この他、ロシア側とも話合い、スロバキアにおけるスプートニクV接種の可能性がなくならないよう試みたこと、スロバキアでは約50万人がスプートニクV以外のワクチン接種を拒んでおり、この50万人がワクチン接種を受けない限り、集団免疫が達成できないことを述べた。
アーレンベルゲル保健大臣は今日、チェコはスロバキアの二の舞を踏むことのないよう、十分な認可関連文書が揃ってから、スプートニクVを輸入すると述べた。
●各国の危険度
各国の危険度は、4月12日(月)から、新しく以下のとおりとなる。
感染リスクの非常に高い国(濃い赤):クロアチア
感染リスクの高い国(赤):イタリア
感染リスク中程度の国(オレンジ):デンマーク
ブログ作成者のコメント:保健省作成による各国の感染リスク表示が本日はまだアップデートされていません。5-2は公表後、アップデートします。
3. EU諸国の感染状況比較(ECDCのデータ)
直近2週間における人口10万人当たりの感染者数(①)
及び人口100万人当たりの死亡者(②)
(2021年4月8日アップデート)
2021年12週目
(統計の対象は2週間 2021年12週目~13週目)
(12週目:3月22日~28日、13週目:3月29日~4月4日)
チェコは今週になり4番目
① ②
1. ハンガリー 1117.87 355.90
2. エストニア 1007.32 115.13
3. ポーランド 988.81 148.58
4. チェコ 808.75 210.12
5. フランス 801.94 64.96
6. スウェーデン 739.16 8.33
7. ブルガリア 713.17 225.85
8. スロベニア 673.14 52.48
9. キプロス 618.80 20.27
10. オランダ 571.72 19.47
11. クロアチア 551.36 73.19
12. ベルギー 550.62 38.45
13. オーストリア 491.50 39.66
14. イタリア 489.40 102.08
15. ルクセンブルク 470.21 51.11
16. ルーマニア 399.03 99.44
17. リトアニア 389.11 46.17
18. ラトビア 351.00 55.04
19. ギリシャ 306.79 73.61
20. スロバキア 295.54 181.39
21. ドイツ 272.53 27.64
22. ノルウェー 218.63 5.03
23.マルタ 186.57 50.53
24. スペイン 174.34 47.32
25. リヒテンシュタイン
162.59 0.00
26. アイルランド 152.06 26.39
27. フィンランド 138.71 6.88
28. デンマーク 129.15 4.81
29. ポルトガル 55.52 9.81
30. アイスランド 29.11 0.00
*赤字は先週から増加。
4. 国内規制
4-1. 規制変更内容
① 2021年3月1日からの規制内容
2月26日ブログをご参照ください。
●3月22日(月)からの規制緩和(3月18日政府発表)
・余暇の時間(散歩、運動する時)に移動できる範囲を地域自治体(obce)から、地方(okres)へ拡大する。
・他の地方(okres)への移動は、22日以降も引き続き禁止する。(通勤、通勤、ケアを必要とする人を訪問するなどは例外)
●2021年2月14日に発表された規制変更
① 役所における受付時間:受付時間の制限を解除し、役所にて手続きする申請者が列を作って待たなくてもよいようにする。
② 宿泊施設:これまで、医療従事者が勤務のために宿泊することを認めていたが、今後は、遠距離に入院している家族の同伴などの必要から宿泊することも認める。
③ 図書館:事前予約した本の窓口による貸し出し、借りた本の返却も窓口による返却のみを認め、FFP保護マスクの着用を義務付ける。
④ 企業の代表機関:企業の代表機関選挙、代表機関会議などの実施を認める(参加は最高50名まで可)。参加人数が10人以上の場合は、保護具(医療用マスク又はFFP2クラスのマスク)を着用し、2メートルの社会距離を保ち、参加者各自が抗原検査を受けることを義務付ける。
4-2.PES規制内容
現在の規制レベルはレベル5
レベル5(紫)
①マスク着用義務:屋内では常時及び屋外の公共場所
②屋内及び屋外における集会人数:2人
③結婚式・葬儀・宗教儀礼:最大15人
④病院・社会福祉施設の面会:基本的に禁止(規定された例外を除く)
⑤自由な移動:夜間外出禁止21時~5時
⑥行政役所の受付時間:受付時間を限定し、必要不可欠な手続きに限り受け付け(テレワークの導入)(2月14日から受付時間制限解除)
⑦宿泊施設:制限あり
⑧学校:遠隔授業(保育園、特別支援学校、基礎学校第一学年及び第二学年+特別なケースを除く)
⑨スポーツ試合:プロの試合(観客なし、特別対策)許可、アマチュアスポーツ禁止
⑩余暇のスポーツ:屋内運動施設閉鎖、屋外の運動可だが最大2人
⑪プール・ウェルネス:閉鎖(健康関係のサービス提供は例外)
⑫文化関係:文化関係の催し禁止。プロの芸術家は特別な対策に基づく。
⑬博物館・ギャラリー:閉館
⑭城・歴史記念物:閉場
⑮図書館:非接触による貸し出し・返却
⑯ゲームセンター・カジノ・宝くじ販売営業所:閉鎖
⑰飲食店:外出禁止時間外のテイクアウト
⑱公共の場所における飲酒:禁止
⑲店舗(ショッピングモール):生活に必要な基本的な物品販売に限定。顧客一人当たり15平米。店舗前の行列の整備。外出禁止時間外の営業。
⑳小売店:生活に必要な基本的な物品販売に限定。顧客一人当たり15平米。店舗前の行列の整備。外出禁止時間外の営業。日曜日・祭日は休店。
㉑その他のサービス業・営業所:閉鎖。
㉒事業者(製造業・倉庫業):稼働上の対策*。検査義務。
㉓事業者(事務職・その他の営業):可能な限りテレワーク。検査推奨。
㉔温泉療養所:健康関係のサービス提供に限定。一部屋に一人。
㉕刑務所における面会:禁止
㉖緊急事態の必要性:必要あり
㉗規制順守チェック:警察及び自治体
<スキー場>
宿泊施設:閉鎖
リフト、ゲレンデ、スキースクール、運動場:閉鎖
スキーレンタル:閉鎖(オンライン営業は可)
ロープウェイ:スキー客以外の観光客
(徒歩による遠足、クロスカントリー、スキーアルピニズム)のみ
4-3.隔離(検疫隔離・陽性隔離)
(2月25日記者会見、26日:https://koronavirus.mzcr.cz/izolace-a-karantena-kvuli-covid-19-se-prodlouzi-na-14-dni-vlada-se-zabyvala-take-pripravou-novych-krizovych-opatreni/
・南ア型変異株の場合の隔離期間
南ア型変異株が確認された陽性者の隔離期間が、2021年3月9日から変更になった。陽性が確認された第一回目の検査日から数えて14日後まで隔離することが義務付けられ、その後PCR検査2回目の受検にて陰性であることが条件づけられる。
<隔離(検疫隔離、陽性隔離の双方)の例外(2021年3月1日から)>
感染者と接触しても以下の人は隔離(検疫隔離、陽性隔離の双方)を免除する。
・ラボの判定で新型コロナウイルスに感染したことがわかっており、感染から90日以内の人。
・ワクチン接種が完了している人。2回投与ワクチンの場合は、2回目の投与終了後、2週間が経過している人。1回投与ワクチンの場合は、投与後2週間が経過している人。
4-4.マスク着用規定
3月1日から以下の場所にて、マスク(FFP2保護マスク*、サージカルマスク1枚)着用を義務付ける**。
*ろ過効果(filtration efficiency)95%以上のマスク。
(ブログ作成者注:薬局では、BFE bacterial filtration efficiencyとして表示されている)
**3月1日から、布マスク、スカーフなどは認めない。(2月22日発表)
<地域自治体(obec)内の屋外>
・地域自治体の建造物のある場所(市街地・住宅地など)
人との距離にかかわらず、屋外でも常時着用。(最低サージカルマスク1枚)
・地域自治体内の建造物のない場所(森林など)
2メートルの社会距離を維持できない場合にマスク着用。
例外:例えば、森林などに一人、又は家族と行く場合は必要なし。
以下の場所では、FFP2保護マスクを義務付ける。
(サージカルマスク2枚重ねは認められない)
・店舗
・サービス業営業所
・医療機関(外来のある医療機関)
・社会福祉施設(高齢者施設、身体障害者施設など)
・国際空港
・公共交通機関内
・公共交通機関のプラットホーム、駅、待合室
・自動車内(同一家庭に住む人のみが乗車している場合は例外)
15歳以下の子どもは、FFP2保護マスクの子ども用が入手不可能のため、例外。
・3月22日から、建造物のある場所(市街地、住宅地など)において、人と2メートル以上の社会距離がある場合は、運動時のマスク着用義務を免除する。(3月18日政府決定)
<使用者(企業)におけるマスク着用>
企業の屋内にて常時マスク着用を義務付ける。
例外:社員が一人でいる場合、又は仕事上、マスク着用がどうしても困難な場合など。
<使用者(会社側)の義務>
3月1日から、使用者に対し、被用者にマスクを提供する義務を課す。
例:店舗の場合は、FFP2保護マスク、役所職員の場合は、サージカルマスクなど。
5. 外国への渡航
5-1.チェコへの入国規制
●4月5日0時00分からの改定
4月3日、保健省は、2月5日から導入されている、外国からチェコへ帰国する時の条件を変更した。変更内容は以下のとおり。
・4月5日0時00分より、感染リスクの非常に高い国(濃い赤色の国)から帰国する場合に限り、チェコ入国前の受検を義務付ける。
・感染リスクの高い国(赤色の国)及び感染リスクが中程度の国(オレンジ色の国)からチェコへ帰国する時は、帰国する本人が一般市内交通を利用する場合に限り、チェコ入国前の受検を義務付ける。
・「チェコ入国前の受検」とは、チェコ帰国時の交通機関に乗り込む前に受検することを指す。
・今後も引き続き、チェコへ帰国後、遅くとも5日以内にPCR検査を受けなければならない。PCR検査を受けるまでは、隔離(自宅待機)に入る。
・オレンジ色の国、赤色の国、濃い赤色の国から帰国した場合は、予防のため、2週間、自宅以外の場所では、屋外においても、保護マスクを着用しなければならない。
●2月5日からのチェコ入国規制(保健省発表)
チェコ保健省は、今日、2月5日から有効になるチェコへの入国規定を発表した。
各国の感染リスク度により、チェコへ入国する際の規制が異なる。
(各国の感染リスク度は、以下の「各国の感染リスク度表示」をご参照ください)
●2月15日より、以下の国からチェコへ帰国するに際し、以下の国における滞在時間が12時間以上になる場合、該当する規制が課せられるよう変更になった。
日本は、濃い赤色の国の取り扱いとなる。
濃い赤色の国(感染リスクの非常に高い国)
当該国からチェコへ渡航する者(外国人、チェコ人双方)に以下の義務を課す。
① チェコ領域に入国する前に入国申告(https://plf.uzis.cz/)を記入。
② 出発前72時間以内に受検したPCR検査の陰性結果(書面)を所持。
③ チェコへ入国後5日目以降に、チェコ国内にて受けた2回目のPCR検査の結果を提示。2回目の陰性結果提示までは隔離(自宅待機)。
④ チェコへ入国後10日間は、自宅以外の場所にて常に保護マスク*を着用。
*マスクは、できる限り、換気口(通気口)の付いていないもので、最低、FFP2、N95、 N95、P2、DSクラス、又は医療用マスク(使い捨て)とする。
赤色の国(感染リスクの高い国)
当該国からチェコへ渡航する者(外国人、チェコ人双方)に以下の義務を課す。
① チェコ領域に入国する前に入国申告(https://plf.uzis.cz/)を記入。
② 陰性結果(書面)を所持。検査は、抗原検査又はPCR検査。
抗原検査の場合は、出発前24時間以内の受検。
PCR検査の場合は、出発前72時間以内の受検。
→4月5日から、公共交通機関(飛行機を含む)にて移動する場合に限定。
③ チェコへ入国後5日目以降に、チェコ国内にて受けた2回目のPCR検査の結果を提示。2回目の陰性結果提示までは隔離(自宅待機)。
④ チェコへ入国後10日間は、自宅以外の場所にて常に保護マスク*を着用。
*マスクは、できる限り、換気口(通気口)の付いていないもので、最低、FFP2、KN95、N95、P2、DSクラス、又は医療用マスク(使い捨て)とする。
オレンジ色の国(感染リスク中程度の国)
① チェコ領域に入国する前に入国申告(https://plf.uzis.cz/)を記入。
② 陰性結果(書面)を所持。検査は、抗原検査又はPCR検査。
抗原検査の場合は、出発前24時間以内の受検。
PCR検査の場合は、出発前72時間以内の受検。
→4月5日から、公共交通機関(飛行機を含む)にて移動する場合に限定。
③ チェコへ入国後10日間は、自宅以外の場所にて常に保護マスク*を着用。
*マスクは、できる限り、換気口(通気口)の付いていないもので、最低、FFP2、KN95、N95、P2、DSクラス、又は医療用マスク(使い捨て)とする。
緑色の国(感染リスクが低い国)
当該国からチェコへ渡航する者に対する制限は一切なし。
以上の例外:
・国際運送及びトランジット
・国境を越えて日帰りで通勤する人、国境を超えた外国にいる自分の子どもを交代で世話している人、など。
5-2.各国の感染リスク度表示
保健省は、4月1日、感染リスク度リストのアップデートを発表した。
2021年4月5日(月)0時から有効になる。
緑色の国(感染リスクが低い国)
オーストラリア
韓国
ニュージーランド
シンガポール
タイ
バチカン
オレンジ色の国(感染リスクが中程度の国) アイスランド
ポルトガル(マデイラを除く)
バレアレス諸島
赤色の国(感染リスクが高い国)
デンマーク
フィンランド
クロアチア
アイルランド
リヒテンシュタイン
リトアニア
ラトビア
ルクセンブルク
マルタ
モナコ
ノルウェー
オーストリア
ルーマニア
ギリシャ
スロバキア
ドイツ
スペイン(カナリア諸島を含む)
スイス
マデイラ
濃い赤色の国(感染リスクが非常に高い国)
2021年2月1日付保健省保護対策(MZDR 20599/2020-51/MIN/KAN) 第III.1項に基づき、欧州諸国及び欧州外の第三国で上記リストに記載されていない国は、新型コロナウイルスに感染するリスクが非常に高い国とする。
→日本は2月5日から「濃い赤色の国(感染リスクが非常に高い国)」となっている。
https://koronavirus.mzcr.cz/wp-content/uploads/2021/03/Sd%C4%9Blen%C3%AD-Ministerstva-zdravotnictv%C3%AD-kter%C3%BDm-se-vyd%C3%A1v%C3%A1-seznam-zem%C3%AD-nebo-jejich-%C4%8D%C3%A1st%C3%AD-s-n%C3%ADzk%C3%BDm-st%C5%99edn%C3%ADm-a-vysok%C3%BDm-rizikem-n%C3%A1kazy-onemocn%C4%9Bn%C3%AD-covid-19-s-%C3%BA%C4%8Dinnost%C3%AD-od-22.-3.-2021.pdf
5-3.外国渡航に関する情報
各国の感染危険度に応じた渡航規制はこちらをご参照ください。
(チェコ語)
隣国がチェコに対して設けている規制
<オーストリア>
・12月19日から、オーストリア入国の際、陰性の検査結果を持っていても10日間の検疫隔離が義務付けられる(日帰り勤務者、学生、オーストリア国内通過目的の入国は当該義務免除)。検疫隔離は、入国後5日してから抗原検査又はPCR検査を受け、陰性であれば解除される。
1月14日(木)から、チェコからオーストリアへ越境可能な場所が17か所に制限され、残りの42か所は防護柵にて閉鎖される。検査・検疫隔離の規定について現行規定から変更なし。
2月10日から国境を越えて入国する人に対して規制が強化し、日帰り通勤している人に対しても、1週間に1度、7日以内に受けた抗原検査又はPCR検査の陰性結果提示を義務づける。越境前にインターネット上による登録も必要になる。
<スロバキア>
・2月17日(水)より、チェコからの入国者に対して入国申告(様式はこちら:http://korona.gov.sk/ehranica)、最低8日間の隔離(自宅待機)、隔離は最低8日目にPCR検査を受けて陰性であれば終了可。日帰り通勤者、学生、芸術家などは、過去直近7日間以内に受けた検査(抗原検査又はPCR検査)の陰性結果を所持すること。スロバキア国内通過(トランジット)と国際貨物ドライバーは検査結果提示が免除される。
<ドイツ>
・ドイツは、2月14日(日)から、チェコ及びオーストリアのチロル地方をコロナウイルス変種多発地域に指定し、国境におけるコントロールを強化する。3月3日、期間を2週間延長し、3月17日までとすることを発表した。(事実上、国境閉鎖)3月17日、期間をさらに2週間延長することを発表した。
ザクセン地方へは、医療、社会福祉ケア、農業において日帰り通勤している人のみが、毎日検査を受けることを条件に入国許可される。ドイツ側では、一日1000チェココルナ程度の宿泊手当を提供し、ドイツ側での滞在を推奨している。
バイエルン州への入国制限は、現在、日帰り通勤者は例外になる。同州政府は、被用者の職務が必須であることを述べた使用者の宣言書が提示される場合に例外とすることを決定した。
チェコ鉄道は、2月14日からドイツ・チェコ間の列車運行を取りやめる。
(国際貨物ドライバー、日帰り通勤者に対して、国境にて検査(結果が出るまで3時間)が行われているため、国境によっては渋滞が発生している)
ドイツは、3月28日(日)から、チェコ、スロバキア、オーストリアのチロル地方について、新型コロナウイルス変異株の感染地域リストから外すことを3月26日、発表した。3月28日から、貨物トラック運転手は検査を受けずに入国が可能になる予定だったが、3月30日、ドイツはチェコとの国境に限り、検問をさらに2週間継続すると発表した。
しかし、28日以降もチェコは依然として、感染度の高い地域として残る。
ザクセン州及びバイエルン州は、変異株感染地域からの入国者に対して、2週間の隔離を義務付けており、受検による隔離期間短縮を認めていないが、日曜日以降は、ドイツ入国後の隔離期間が10日間になり、5日目に検査結果が陰性であれば隔離終了が可能になる。
観光目的の入国は日曜日以降も依然として許可されない。
<情報源>
https://ct24.ceskatelevize.cz/domaci/3295605-zive-hostem-interview-ct24-je-ministr-zdravotnictvi-petr-arenberger
https://www.seznamzpravy.cz/clanek/novy-dukaz-o-babisove-spolupraci-s-stb-nasla-se-karta-agenta-burese-149835
注:ここに記載している内容は、当日夕刻時にチェコテレビ、インターネット、外国のメディアなどで報道されている内容をまとめたものです。報道の仕方による曖昧さから不正確な部分が残ることがあり、またさらにコロナウィルス関連の内容は、報道時とは実際異なる内容が実施されていることもありますのでご注意ください。ここで記載している内容が事実とは異なることから発生し得る状況については、一切責任を負いかねますので予めご了承くださるようお願いいたします。本ブログでは、遡及して事実を修正することはしておりません。現在報道されている内容をとらえて、その時の状況判断材料としてご参考いただけましたら幸甚です。
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